第3章 インターネット

1インターネットとは

{インターネットの構成}

 インターネットは、コンピュータネットワークの一つの形態である。他と異なるのは、コンピュータに接続された無数のネットワークがさらに相互に接続され、ネットワークのネットワークになっていることである。インターネットは、多くの異なる組織の運営するネットワークを相互に接続したもので、全体があたかも単一のネットワークのように協調して動作する「ネットワークのネットワーク」である。
 インターネットモデルは、
自律システム(LANなど)とネットワーク間を接続する装置であるルータから構成される。自律システムとは、同一の組織によって管理運営されるLANなどの構内ネットワークである。


インターネットモデル

 インターネットは基本的には、使いたい人が接続するものでDo It Yourselfである。本来は、自分が交換機やホストコンピュータやローカルネットワークを持ち、管理も自分でやる。自分の手元のシステムが動かなくなったら、自分の責任である。

 

{インターネットの誕生}

 冷戦時代、アメリカはソビエトが核攻撃を行った場合、軍隊の指揮命令系統が麻痺することを非常に恐れていた。電話局や放送局のように集中した設備を持つシステムは、心臓部がやられただけでシステム全部が麻痺してしまう。なんとか最後まで生き残る通信システムはできないものだろうかと思案していた。1964年、アメリカのランド社のP・バランは、それに対する奇抜なアイデアを思いついた。システムを分散させてしまい、ネットワークも分散させてしまえばいいではないかと。コンピュータは、データを短いメッセージに細分化し、それをあて先のコンピュータの番号を書いた封筒に入れて、紙吹雪のごとくネットワークにばらまくのだ。封筒は、交換機に中継され、あて先まで飛んでいく。回線が破壊されても、交換機が別の経路を選択するので、封筒は自動的に相手まで届けられる。たとえ、途中で何通かなくなっても、問題にはならない。そんな時にはなくなったメッセージのコピーを再度送ればいいのだから。これが、最初のアイデア「分散通信網」であった。その後、このアイデアは洗練され、パケットと呼ぶ短いメッセージを蓄積交換するパケット交換方式のネットワークが生まれる。
 パケット交換方式のアイデアを実現したのが、1969年にアメリカ国防総省の研究開発推進部門である高等研究計画局(Advanced Research Project Agency)がスポンサーとなって開始されたアーパネットプロジェクトである。
 アーパネットは、4つのコンピュータを接続することから始まった。その後、アーパネットプロジェクトは単一のネットワークとして急速に成長したが、そのまま成長を続ければ巨大化によるネットワーク管理の破綻を招くことが明らかになってきた。1983年、アーパネットはTCP/IPプロトコル群という標準的なコンピュータ同士の通信手順への移行を完了し、インターネットワークという新たなパラダイムに基ずくアーパインターネットが誕生した。これが、現在のインターネットの原型となった。
 初期のインターネットは、おもに無料で接続できる研究者同士の情報交換の場として利用されていたが、1990年商用接続サービス業者(プロバイダ)の設立と、1994年以降のWWW(いわゆるホームページ)の普及にともない、現在のように一般大衆化した。(テキストの図インターネットの発展経過参照)

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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